「カメレオンの帰還」 その1

e0024124_1131349.jpg先日消えちゃった記事の訳、再挑戦です。


ストッパードの新作舞台でチェコ人の学生を演じるルーファス・シーウェル、なぜ多才さが問題なのかをジャスパー・リースに語る。


ルーファス・シーウェルが1993年のナショナルーシアターでのトレバー・ナンの舞台「アルカディア」に出演した時、彼はまったくと言っていいほど無名だった。驚嘆すべき数学の天才である13歳の少女の、バイロン風な家庭教師セプティマス・ホッジの役を演じ、彼はストッパードの警句的表現に天性の感覚を示した。

「セプティマス」
と、彼の聞きたがり屋の生徒は尋ねた。
「Carnal embrace (肉の抱擁)って、何?」
彼は非の打ち所のない真っ正直さで答えた。
「Carnal embraceとは、ビーフの脇に両腕を回そうとする試みのことです」
それは芝居が始まってから2行目のせりふだったが、大爆笑を巻き起こした。

「僕の演技があんなにウケたことはなかったと思うよ」
とシーウェルは言う。
「劇の進行の中で、僕はそこにばかり気をとられそうだったけれど、さいわい他にもクラクラするほどたくさんのせりふがあったし、それはみんなとてもファンタスティックで、みんなそっちになだれ込んでいったんだ」

彼はトレバー・ナンの新作の役へのオファーになだれ込んでいった。
「Rock 'N' Roll」 はそのタイトルを、トロツキー主義に首まで使った教師にケンブリッジで哲学を学んでいるチェコ人の学生ジャンのレコードのコレクションにちなんでいる。
1968年8月、ウェンセスラス広場への赤軍の侵攻に刺激され、ジャンは故郷からの呼びかけにこたえ、LPレコードを持ってプラハに帰ろうとする。
イギリスでのチェコ人移民を演じることに、シーウェルは自分自身との近似性を見出し、魅了されたのだろうか?

「そうだね、僕はまるでぶかぶかのカーディガンを着ているような感じだよ」
と彼は言う。
「そんなに単純な問題じゃないんだ。イギリスへの訪問者の視点から、イギリスのカルチャーへの理解も含めて、多くのせりふは書かれている。でもトムはチェコ語をしゃべるわけじゃない。彼はイギリス人なんだ。彼の核心部分に触れる何かに近づくことにはなるけれど、同じくらい雄弁に反対の立場の議論も読み取ることになる。広い意味で言うと、彼は全てのキャラクターに自分の信念を分け与えているし、それがまた議論を引き起こすことになるんだ」





なんか、前に訳した時とは感じが違うような気もしますが。
これで3分の1くらいです。続きはまた。
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by mifuyusasa2 | 2006-06-14 19:33 | Rufus Interview
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