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ルーファス・シーウェル: 主役に立ち向かう     その2

1週間あいてしまいましたが、インタビュー記事の続きです。
前回は彼が物憂げな2枚目としてのラベリングをされてしまったことへの苛立ちについてでした。




ルーファス・フレデリック・シーウェルは1967年10月29日にトゥィッケナムで生まれた。父親はビートルズの「イエローサブマリン」の製作に携わったオーストラリア人のアニメーターだったが、シーウェルが10歳の時に死去。
彼はロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマで学び、彼に演技指導をしたジュディ・デンチ女史が彼にエージェントを世話した。

彼のスクリーン・デビューは1991年の「Twenty-One」で、パッツィー・ケンジットのヤク中のボーイフレンド、ボビーの役だった。そして大々的に認識され始めたのは1994年、BBCが制作したドラマ、ジョージ・エリオットの「Middlemarch」の登場人物、若く知的なウィル・ラディスロウを演じたことによる。
そしてまた、彼は1995年のステラ・ギボンズの喜劇小説「Cold Comfort Farm」で、色事の好きな、中折れ帽をかぶった、映画スターにあこがれる青年セス・スターカッダーを演じた。
おそらくそれよりは知られていないと思うが、1999年のロンドン・クイーンズ・シアターでのマクベスの主演もある。

シーウェルは多くの時代物のロマンティックなドラマ(「キャリントン」、「Woodlanders」、「娼婦ベロニカ」)に出演、またいくつかの作品では悪役も演じ(「ロック・ユー!」、「レジェンド・オブ・ゾロ」)、さらに国王をも演じている(「CharlesⅡ:The Power & the Passion」)。
この俳優はかつて演じた役柄のどれにも特別な愛着があることを認めはしないだろうが、それらが彼にとっては突破口であったことには言及している。
「ミドルマーチでウィル・ラディスロウを演じた時、実は僕にとってはすごい経験に思えた。自分と同年齢の、軟弱者でもラトヴィア訛りでも男娼でもない、ロマンティックな若者の役をやれるなんて。でもその後はずっと、そういう役をやらないようにと闘うことに費やす羽目になったんだ」

陥穽にはまりこんだ葛藤の中(「でも少なくとも、毎年他の穴にはまり込んでいたわけだけれどね」)、シーウェルが見つけた同じような役を繰り返さないための唯一の方法は、「意図的な失業者」になることだった。
しかし彼は、そのような行為は後ろから火で追い立てられるようなことになりかねないとわかっていた。
「もっとずっと絶望的な状態にどれくらい耐えられるかで、しっくりくる役を得られるまで待てるかどうかが決まる。あるいはターニングポイントにしようと思っているものよりも悪い仕事が来ることになる」
と、彼は言う。
「ポイントはできるだけ人生をシンプルにすること、そうすれば待つことで多くを失うようなことにならなくて済む。でも、それがむずかしいんだ」
シーウェルにとって、自分が選んだ仕事における成功は、いろいろなものが混ざり合った幸運だった。
「僕は今まで本当に、今までの成功した役柄から何かを得ることができたことはないんだ。僕が望んでいるのは多様性なんだ」
と、彼は告白する。



満足していない。ということですね。
これからもっともっと。の役者さんですから。。。
(でもちょっと、いつもながら肩肘張っているような気がしないでもないです。青いのかな~まだ。)
by mifuyusasa2 | 2006-07-19 20:15 | Rufus Interview
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