自分でもあきれ返ったんですが、その1 を10月23日に訳したまま、ほったらかしにしていました。
記事自体は 8月31日付の ここ。(ああ、なんてこった。) 前回の その1 は こちら です。 オリヴィエ賞の発表まではルーファス記事も閑散期に入りそうな気がするので、あらためて始めたいと思います。 「ミドルマーチ」 は、私の記憶では、(「アルカディア」 と)同時期の撮影でしたね? そう。だから僕は両方に同じヘアスタイルで出演したんだ。(笑)あるタイプの俳優としてみんなに認識されていることで、僕がイラついているとしたら、それはあの二つの役のせいだろうな。そうだろう?だから僕がずっと自分のイメージを持続させることがないようにするということが、重要になってくるんだ。振り落とすことが僕にとってはハッピーなんだ。たとえ自分のキャリアがそこで終わることになったとしても、自分が逃れたいと思っているイメージの仕事をすぐにゲットするよりも、僕にとってはいい経験になると思うんだ。 俳優にとっての永遠の課題ですね。しかしあなたの態度は健全です。というのも、あなたは同じ経験を繰り返さないようにしていると見受けられるからです。 うん。でも不運なことに、思っているよりもずっと多く、繰り返したくない経験をすることになるんだ。聖ジョージみたいな深紅のマントを着て馬で到着する、というくだりを脚本の中に見つけ出す。そこでもう限界だ。近頃になってやっとそういうのから抜け出すことができたけど、ずっとそんなことが続いたんだ。僕が受け取る脚本のほとんど、いや、何年か前まで受け取ってきたもののほとんどが、そういう前置きで始まっていた。すくなくとも60~70%はそうだったよ。 あなたがその迷いの中で舞台を選んだということが興味深く感じられます。舞台というものははかないもの、一瞬のもののように考えられがちですが。 僕は何年も演劇をしたんだよ。僕は舞台での演技が好きだし、でも違うスタッフとの仕事をするチャンスも得たかったんだ。スティーヴン・ダルドリーの 「Rat In the Skull」 をやったのを知っているよね?でもここ数年、いろんなことが僕の行く手に待ち受けていて、それはヘイマーケット・プロダクションみたいに、ロマンスの主役をやらせるようなものが多かったんだ。まるで僕がそういうのをやりたがっているみたいにね。 オスカー・ワイルドとか? それとか、テレンス・ラッティガンとかね。いい作品ばかりなんだけど、習作とするにはすばらしいものもあるんだけれど、全体的には後戻りするような感じだったり、似たようなものだったりした。「Rat In the Skull」の後でやるにはとてもいいんじゃないかというものもあったけれど、全体としてはね。僕は 「ルター」 をやったんだけど、それはぜんぜん違うタイプのものだったし、すばらしい作品だったからだ。でもその後に続いて僕に来たオファーは、偶然と思うにはまた似過ぎていた。「Rock 'N' Roll」 の話が来たときにはまさにこれだと思った。「イエス」というしかなかったんだ。 スコットランドの演劇はどうですか? 考えてはいる。でもそんなにやりやすそうには思えないんだ。(プロデューサーの)テルマ・ホルトはすばらしいし、また彼女や他の人たちと一緒に仕事をしたいと思うけどね。でも、ウェスト・エンドでそれをやろうと思ったことはない。そこでやるべきだと思ったことは、今まで一度もないよ。もっと小さな劇場でやるべきだ。 「The Donmar」 のように? そんな感じだね。僕が考える限りでは、そうだと思う。それがどう進むか、試してみるのも面白いよね。クイーンズ・シアターであれが上演されていると聞いたのは国際電話で、パプア・ニューギニアに撮影で数ヶ月行っていた時なんだけれど、あっと驚くような出来事だった。どんな風にやっているのか、想像もつかなかったよ。失敗するかもしれない、成功するかもしれない、どうなるかなんて確信できるかい?このウェスト・エンドのプロダクションは何となく気詰まりな感じがするんだ。 それであなたはロサンゼルスに行くことをためらわないし、シェークスピア役者と紹介されないようにしているわけですね。 それは以前のことだよ。(笑)シェークスピアをやったことがなかった頃のことだよ。僕は単純にシェークスピア役者と紹介されていた。僕がイギリス人だったからね。まあ、酒でも飲んでいたら、うなずいたかもしれないよ。 酔っ払いですね。 (笑)そう、それが僕なんだ。ラガーが好きなんだ。ブラディ・メリーのほうがもっと好きかな。でも経験上のことで演技ではないんだけれど、地に足がついたと本当に思えるようなことをまたやりたいと思っている。これまでやってきたようなことを繰り返すということを考えたくない。それが僕の自己証明になるとしてもね。ただ僕はステージに立つことが好きなんだ。でもそんなかたちでステージに立つことは好きじゃない。 ほかにシェークスピアを演じたことは? わかると思うけど、シェークスピアをやりたいと思っているんだよ。シェークスピアのたくさんの作品をやりたい。でもウェスト・エンドではシェークスピアをやりたくない。神経質すぎるとは、自分では思っていないし、僕にとって魅力があるとは思えない。今はただ、僕が習得しようとしていることについて、誰かが何かを提示してくれるかもしれないと思っているんだ。僕は何年か前にクルシブルやシェフィールドで、「お気に召すまま」 をマーク・ブリックマンの監督でやったことがある。僕はル・ボーとか、他の役を演じた。中堅どころの役でも、主役級でも、端役でも、シェークスピアの役を演じるのは好きだ。でもあんまりたくさんやったことはないんだ。 今日はここまでにします。 やっぱり今までの役から抜け出したいルーファスのお話でした。
by mifuyusasa2
| 2007-02-05 16:08
| Rufus Interview
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ルーファス・シーウェル関係
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