さて、やっとインタビュー記事の訳に取りかかろうと思います。
長いので何回かに分けて。 7月26日付 London Theatre Guide の The Big Interview: Rufus Sewell です。 10日の間隔を置き、ルーファス・シーウェルはトム・ストッパードの新作舞台「Rock 'N' Roll」に戻ってくる。 今回はロイヤル・コートから場所を移してデューク・オブ・ヨークでの公演となる。 キャロリン・ビショップは、このロンドン生まれの舞台&映画俳優との対話から、断続的に失業状態になろうとも、自分の望む多様性を獲得するために長い間突き進んできた一人の男を見出したのだった。 ルーファス・シーウェルは控えめな表現をしたりはしない。 「僕がやりたいことは僕がやってきたようなものの逆のことで、面白い役がいいんだけれど、もしそれが他の人たちから見たら僕がやるべきじゃないというものだとしたら、全くf**kさ!僕はそんな風に思われるような俳優とは全く逆なんだ。だから僕にとっては穴に追い込まれるような、限られた範囲の役柄は断ってきた」 彼は決まりきった役柄に対してはわめきたて、私は自分が彼にそのような役のオファーをとってくる不運なエージェントでなくてよかったと思った。 このことは、シーウェルがこの電話インタビューで私に対してよそよそしかった、ということではない。 実際には彼は雄弁だったし、オープンでウィットに富み、しかし確かに彼は自分というものをしっかり認識していて、自分が考えていること、そして彼に対してある種の態度を取るジャーナリストには親しげな態度を取らない、ということを話してくれた。 「よくあることなんだけど、僕が話しているときに、相手はこちらに質問なんかしないで勝手に ”それではステージにいる時があなたの本来の場なんですね” とかって言うことがある。僕の本来の場所なんて、決め付けないで欲しいよ!つまり、演技しているのが楽しいと僕が思うのは、映画の中でだったりするんだから」 私はシーウェルに立て続けに質問を浴びせ続けることになった。というのも、彼は今トム・ストッパードの新作「Rock 'N' Roll」に出演中で、ロイヤル・コートでの上演の成功の後、今度はデューク・オブ・ヨークに場所を移したのだ。 シーウェルは1960年代にケンブリッジで学ぶチェコ人の学生を演じ、のちにプラハに戻り、反体制運動に巻き込まれて刑務所に入ることになる。それはシーウェルに言わせると 「長い旅路」 であり、英国とチェコのロック・ミュージックが背景にサウンドトラックとして流れる時代である。 もちろん、それはシーウェルがかつて演じてきた役のどれにも似ていない役柄だ。そして彼はその複雑さゆえに、その役を演じることを楽しんでいる。 「僕が無理に気づかされたことは、似たようなことをするように言われること、一般的な典型を演じるように期待されること、特に実際のところみんなは特殊であるということから程遠いからね。それで、実在するような人物よりもずっと複雑な状況にあるキャラクターを演じるほうが、自分をすっかり解放できるということがわかったんだ」 シーウェルは「Rock 'N' Roll」で彼の核となる部分を見出したようだ。 彼はこう描写している。 「僕もそうだけど、たとえほとんどの部分が理解できなくても、本当に生き生きと描かれた脚本なんだ!」 彼は脚本を通して読み、たくさんの疑問を持ってそれを解決するために調べ上げ、芝居とその時代の政治的な意味合いを理解するまでに数週間かかったということに、あらためて正直な告白をする。 「読んでみると、打ちのめされたようになるし、いろんなことに対する自分の無知を思い知らされるんだ。でもありがたいことに、もし政治的な事柄を理解できなかったとしても、それは同時に感情的な事柄でもあるんだ。でも観客たちが馬鹿げたことだと思ったりしないだろうし、見ることで力づけられ、お金を払ってよかったと思うだろうと僕は思っている。だって、心に触れるものがあるし、想像力をくすぐるし、もっと知りたい、と思うような何かがあるからね」 今回は以上で。4回に分けることになると思いますが、たぶん間でしばらくお休みを戴くことに。。。 今日は腰痛がひどいし。(泣) 追記: 「Rock 'N' Roll」出演者による対談記事が出ていて、ルーファスの発言もいくつかあります。 Rock Cast Share Views on Stoppard at WOS Event そのうちこれも訳します。。。 ・・・って、その前に New York Times と Candis が~。 気長に見守ってくださいませ。 また追記 : ここ の記事によれば、「The Illusionist」 の重要な場面でレオポルド皇太子(ルーファス)が婚約者のソフィー(ジェシカ・ビール)の頬を殴るシーンがあり、ジェシカは緊張してその場面に望んだそうですが、ルーファスは本当にひっぱたいたので、ジェシカのほっぺたは赤くなってしまったのだそうです。 「私とルーファスはとても仲良しだったから、このシーンは辛かったわ。私たちはいい友だちだし、彼は本当にステキな人なの。でも、彼は ”そういうフリ” をしたくなかったから、本当に殴ったんだと思うの。そういうシーンだったというだけのことよ。彼はうまく感情的な演技をしたのよ」 ということでした。
by mifuyusasa2
| 2006-08-15 09:48
| Rufus Interview
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ルーファス・シーウェル関係
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