さらに続けます。
とはいえ、心配なことは、シーウェルが成功した場合に生じる何かであると思われる。 彼が1999年にクイーンズ・シアターで上演された企画でマクベスの役を受けた理由は、 「僕はそのオファーを受けて、とても怖くなったんだ。だからイエスと答えた。それは主義としてはいいんだけれど、ときどきうまくいくんだが時々は失敗するんだ!」 その特別な舞台は、彼にとってあまり居心地がよくないと感じられたことがはっきりした。その企画は彼にとってクイーンズ・シアターのような大劇場ではなく、もっと小さくてマイナーなところであればよかった、と感じられたのだ。 彼はまるでそれが 「何か自分が組織の一部になったかのような、大きすぎる感じ」 がして、居心地が悪かったという。 彼が言うには、むしろ主演として持ち上げられるよりも、経験を積んだり失敗したりする自由のあるグループのメンバーであったほうがいい、ということだ。 それら全てはシーウェルのキャリアに加味されているように思われる。それは、いわゆる彼の望む多様性だが、彼を魅了する役や経験の機会である。 彼の恐怖は 「同じことをすることなんだ。僕はいつも安全なところにいたいわけじゃない。ありがたいことに、そんなにたくさんはそういう思いをしてこなかったけれどね」 と、彼は笑う。 彼のこの哲学は、舞台と映画の両方での、シーウェルの多様な役柄の選択を見れば明らかである。「マーサ・ミーツ・ボーイズ」や「コールド・コンフォート・ファーム」、そしてテレビシリーズの「チャールズ2世」といったものに、彼は名を連ねている。 そしてそれが、彼が衣装倒錯者のペトルッキオを「じゃじゃ馬ならし」の現代ドラマへの翻案の中で演じた理由であり、また彼がなぜ国立劇場での2001年の「ルター」以後現在に至るまで、舞台に登場しなかったか、という理由でもある。 「僕は同じような役ばっかり続けて2つも3つもやるよりは、こっちのほうがいいと思ったんだ」 と、彼は語る。 「僕はテレビや映画で同じような役のオファーばかりを受けることにイライラし続けてきた。みんなは僕のことを全くそんなやつだとばかり思っていたんだからね」 陥穽から抜け出そうとしてもがいてきた時のことを、彼はそういう。 「それに同じように舞台でもそういう傾向が始まったんだ。僕は舞台での演技をしないと決心したことなんかない。ただ、自分がやりたくない役のオファーばかりだったんだ。そしてこれが、やっていたいと思った初めての作品なんだ」 自分の主義をハリウッドで貫こうとするのは厄介だ、と彼は認める。そこでは 「悪役としてのオファーばかり受けるチャンスしかなかった」 「レジェンド・オブ・ゾロ」や「ロック・ユー!」での役柄のことを説明しているのだろう。 それがシーウェルに舞台での適役を選ばせた理由であった。 「舞台でも同じようにやろうとすると、ダメになるんだ。だから何のためにとか、なぜ僕がとか、そういうことじゃないんだ。舞台で演じることの喜びというものは、自分が俳優であるということを認められるという、まさにそのことなんだ。そこにはイギリス人俳優だからこういう役をやらされる、とかそういう理由はない。舞台は僕が本当に演技をしたい役を演じるというチャンスを与えてくれる場なんだ」 ・・・ルーファス・・・。 だからといって、舞台オンリーの俳優さんにはならないでください~。 海外のファンたちは、なかなかあなたの演技を見に行ったりできないんですから。。。 お願い。 それからまた一つルーファス記事が増えていました。 Backstage.com の Prince of a Guy という記事です。 ざっと見たところ、今までの記事とダブるところも多いようですが。。。 (これ以上訳せないよー) 写真がいいのでこれだけでも。 The Illusionist は明日の公開を控え、記事は続々と出ています。 ・・・ので、チェックは公開後の観客の反応のあたりからにしたいと思います。
by mifuyusasa2
| 2006-08-17 19:17
| Rufus Interview
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ルーファス・シーウェル関係
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