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The Likely Lad  その2

The Likely Lad  その2_e0024124_14473843.jpgCandis の記事の続きです。


彼はまたくすくす笑う。
スクリーン上で押しも押されぬスター、キャメロン・ディアスやジュード・ロウと共演する映画のアメリカでの撮影を終えたところだったが、彼はあんまりシリアスになったり、自信過剰になったりするような感覚を持たないように敢えて気をつけようとしている。

この何年か、ルーファスはタブロイド紙でケイト・ウィンスレットやエマ・トンプソン、マドンナ(ガット・リッチーの前で、彼女が言うには初めて彼を知ったのはそのときだったとか)とのロマンスがささやかれてきた。
ウィンスレットとだけは連絡を取り合っていたことは確かのようで、彼らは何度かデートをしたらしい。

1990年代前半、彼は女優のヘレン・マクロイと同棲、そして1999年にはファッションジャーナリストのヤスミン・アブダラーと結婚、しかし1年後には破局。
結婚が失敗した理由を尋ねられると、彼は一度だけこういった。
「それについては話したくない。ジャーナリストがなぜそのことを聞きたがるかはわかるけど、そういうインタビューを受けると僕は ’黙れ!’ と思うんだ。’いったい何様のつもりだ?そうなるべくしてなったんだよ’」

2年後、ライターでアシスタント・プロデューサーだった次のガールフレンド、エイミー・ガードナーが妊娠、2004年に彼らは結婚した。
彼は4歳になる息子のビリーを実に誇らしく思っているが、悲しいかな彼は最近エイミーと別居。インタビューが始まる前に、このことについては話題にしないようにと依頼を受けた。

彼の結婚が失敗した理由の一つには、ルーファスのこれまでのキャリアと人生の中でも、この時期の並外れた忙しさが上げられるにちがいない。
最後に休暇をとったのがいつだったか思い出せないと彼は言う。そして、彼は休みなく映画と劇場での仕事を続けているようである。
彼はこのところトム・ストッパードの新作「Rock’N' Roll」で主役を演じているが、これは映画の企画を中断して続けられている。

「映画の仕事を受けると、すぐに外国に行かなければならなくなるんだ」
と、彼はその断絶感を表現しようとする。
「本当は住んでいる所でのコミュニティーの感覚を意識しているわけではないんだ。それは僕の欠点なんだけれどね。僕は撮影のためにずいぶん長い時間をプラハやメキシコで過ごした。そんなわけで、ローカル・イベントに参加したりするように自分を持っていくことは難しいことになってしまったんだ」

家にいる時には、彼は一風変わった好みの車を乗り回すことが、何よりも好きだ。
最近まで、彼は1950年代にさかのぼるような旧式のブリストル411を運転していた。そして7年前にうっかりフィアット・ディーノを買わされてしまったとき、一週間しか耐えられなかったと、私はここでばらしてしまう誘惑に耐えられない。

彼が言うには、抜け目ないフィアットのディーラーにディーノはフェラーリだと言いくるめられたそうだ。そのひねくれたユーモアが彼にはウケ、ごく普通の車だけれど実はすばらしいかもしれないと思ったのだが、それを運転して家に持ち帰る途中で、壊れてしまった。
「それ以来、僕はその車は(フェラーリとフィアットの)両方の最悪のものの代表だったといっているんだ。フェラーリのエンジンは莫大なコストがかかるし、クラシックタイプのフィアットのメンテナンスには、もっとかかる。そのセールスマンにはめられた時には、僕もウブだったってわけさ」
と、彼は笑う。

「数日後にガレージで、この車は使い物にならなくて、フィアットのディーラーに返すべきだとはっきりわかった。それで電話したんだ。
その車は本当はフェラーリなんだと馬鹿げたことを言ったセールスマンは、振り返ってこういったんだよ。
’フィアットにいくら返して欲しいんですか?’
この生意気な野郎、と、僕は思ったね」

家庭生活について話すとき、彼は過去からエイミーの記憶を消そうとしているかのように、彼女のことを避けて会話をする。

「ビリーは地域の小さな保育園に通っている。そのあたりの学校はみんなよさそうに見えるんだ。でもその地域に、僕がどれくらい住み続けることになるかわからないんだ。将来の予測ができるかどうか、というのが問題だ。今後5年間で、自分がどこにいることになるかはっきりと予測できるような日は、僕がバスに轢かれでもする日だろうね。運命に笑われているような感じだよ」
と、彼は言う。

しかしそれにしても、運命にしろルーファス・シーウェル自身よりも先に彼を笑い飛ばすチャンスはないだろう。彼はいつも自分自身のことを笑っているのだから。






以上です。

車の事件は、フィアットをフェラーリだといわれて買った、ということなんでしょうか。
(わかりそうなものですが。)
フェラーリのほうが高いんですよね。。。不勉強で、ちょっとわかんないのでした。

ルーファスは過去の女性のことに触れられるのを嫌うようです。
とくにエイミーさんのことは、まだ傷口がぱっくり。なんでしょうね。

それからいつも気になるのは、彼のブレイク後、今まで出演した作品の中で、
「ブレス・ザ・チャイルド」
に触れていたインタビューは一つだけ(アメリカ、New York Timesのもの)、
「人食い人魚伝説」
「Victory」
「In the Savage Land」
に触れているインタビューって、ないんですよね。
Victory は、ウィレム・デフォー や サム・ニール と共演していたのに。。。

そんなわけで、このインタビューは終わりですが、まだ一つ残っていますので次はそちらを。
by mifuyusasa2 | 2006-08-31 14:47 | Rufus Interview
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